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(カテゴリー)展覧会

(ニュースのタイトル)詩人・谷川俊太郎をはじめ、「風景」にかかわる表現をする作家8名を紹介する展覧会

(更新日)2019年04月22日

(この記事について)

風景にかかわる表現との出合いを通して、「いま」を、そして「あした」をどう暮らしていくかを投げかけます

本文

「風景」がテーマの本展では、さまざまな「風景」にかかわる作品を展示します。
光と影を用いたインスタレーション作品、ハンセン病により故郷に帰ることが困難だった作家が故郷の思い出を表現した平面作品、気に入った写真を何年も触り続けて形が変形した作品、役目を終えた窓ガラスにかつて眺められていたであろう風景を写真乾板の手法で定着させた作品、東日本大震災以降に陸前高田市などで見聞きした言葉や風景に着想を得て紡いだ絵物語の作品、本や写真をもとに独自の視点で描かれるユーモラスな風景画、等。8名の作家たち、それぞれの目にはどのように風景が映っているのでしょうか。
 谷川俊太郎は、本展のために新作の詩「今日をつかめ」を書き下ろし、クワクボリョウタとハナムラチカヒロも共に新作のインスタレーション作品を発表・展示します。
 また、まちあるきや写真撮影を通して、「風景」の見え方が変化する体験型のイベントも多数開催されます。


【出展作家】

クワクボリョウタ
アーティスト、IAMAS 准教授。現代美術を学んだ後、1998 年からエレクトロニクスを使用した作品制作活動を開始。生活と実験のアートユニット、パーフェクトロンの一員としても活動している。

クワクボリョウタ《LOST#16》2017
撮影:小牧寿里 提供:札幌国際芸術祭実行委員会


国立療養所菊池恵楓園絵画クラブ金陽会
1953 年発足。多い時には約 20 名が在籍。現在は 10 名の作品、約 850 点が残されている。本展では、ハンセン病のため故郷に帰ることが叶わなかったメンバーを含む 6 名の作品を展示。

吉山安彦(金陽会)《桜》2006


杉浦篤
1970 年生まれ。埼玉県在住。1997 年より「社会福祉法人みぬま福祉会」に所属。自分の気に入った写真を何年も触り続けた物が色々な形となり、一つの作品となっている。

杉浦篤《Untitled》1997


鈴木のぞみ
1983 年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程 在学中。何気ない日常の事物に潜む潜像のような記憶を、写真の原理を通して可視化することを試みている。

鈴木のぞみ《Other Days, Other Eyes:長谷川邸洋間の窓》2018


瀬尾夏美
1988 年東京都生まれ・宮城県在住。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。現在も陸前高田での作品制作を軸にしながら、“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。

瀬尾夏美《地底に咲く》2015


高橋和彦
1941 年生まれ。2018 年 岩手県にて永眠(享年 76 歳)。1994 年、現在の盛岡杉生園の前身杉生福祉作業所へ通所を開始。1999 年絵を描き始める。2010 年アール・ブリュット・ジャポネ展(パリ市立:アル・サン・ピエール美術館)出展。

高橋和彦《昔の街並》2008
撮影:バシフォト/板橋充


谷川俊太郎
1931 年東京生まれ。詩人。1952 年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962 年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード大賞作詞賞など、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。

谷川俊太郎
撮影:深堀瑞穂


ハナムラ チカヒロ
1976 年大阪生まれ・芦屋市在住。大阪府立大学経済学研究科観光地域創造専攻・准教授。(一社)ブリコラージュファウンデーション代表理事。専門であるランドスケープデザインとコミュニケーションデザインをベースにした風景異化論を元に、空間アートの制作や、映像や舞台などでのパフォーマンスも行う。

ハナムラチカヒロ《Translucent Fukushima/半透明の福島》2019
イメージスケッチ


【関連イベント】
ギャラリートーク ~みんなで一緒に展示室をめぐろう!~
日 時:2019 4 6 日(土)、5 4 日(土)、6 29 日(土)
   各日13:30-14:30
詳 細:美術館スタッフと一緒にみんなで「まんなか展」をめぐろう!誰かと一緒に作品を見ると、新しい気づきがあるかもしれません。
参加無料(要展覧会観覧料)

ワークショップ「一瞬のヒント」
日 時:2019 4 6 ()4 30 (火・祝)
※開館中随時、先着順
場所:美術館から徒歩圏内
企画・制作:バーバリアン・ブックス
詳 細:使い捨てカメラを数台用意しておきます。好きなカメラをひとつ選んだら美術館の外へ出てみましょう。街の中を歩きながら、あなたが「記憶したい」と感じた瞬間を 3 枚写真に撮って来てください。皆さんが撮った写真は後日 ZINE(小冊子)になって皆さんの手元に届きます。タイムカプセルを開けるようなドキドキ感を楽しんでみませんか。
※カメラの撮影枚数が終わり次第終了します。参加希望の方はお早めに!

みんなで遠足!~この地を ふみしめる~(全 3 回)
はじまりの美術館がある猪苗代・北塩原エリアの歴史に詳しい地元案内人と一緒に、この地を歩きます。知れば知るほど奥深い、この地の風景の成り立ち。大人も子どもも大歓迎です!

<まち編>はじまりの美術館周辺をふみしめる
日 時:2019 5 3 日(金・祝) 13:00-15:00 要予約
案内人:新明 哲也(新明家具)、鈴木 清孝(寄り合いメンバー)
集合場所:はじまりの美術館 
定 員:15
参加費:500 円(企画展観覧料含む) *高校生以下無料
詳 細:まちの歴史に詳しい案内人と一緒に、明治~昭和時代の昔の地図を見ながら、はじまりの美術館周辺をめぐります。地図と今のまちを比べると新しい発見があるかもしれません!

<ふもと編>土津神社周辺をふみしめる
日 時:2019 5 12 日(日) 13:00-15:00 要予約
案内人:宮澤 重嗣(土津神社 禰宜)  
定 員:15
集合場所:土津神社 白大鳥居の下
参加費:500 円(企画展観覧料含む)*高校生以下無料
詳 細:土津神社の禰宜さんと一緒に、土津神社・バテレン塚をめぐります。土津神社の鳥居はなぜ白いの? 猪苗代の隠れキリシタン文化って?この地に根付いた信仰の歴史を紐解きます!

<やま編>磐梯山・五色沼をふみしめる
日 時:2019 年7月6日(土) 13:00-15:00 要予約
案内人:佐藤 公(ブラタモリ案内人・磐梯山噴火記念館 館長   定 員:15
集合場所:磐梯山噴火記念館(福島県耶麻郡北塩原村桧原字剣ヶ峯 1093-36
参加費:500 円(企画展観覧料含む)*高校生以下無料
詳 細:磐梯山噴火記念館の館長さんと一緒に、五色沼周辺をめぐります。五色沼ってどうやってできたの? 磐梯山噴火の歴史を学びながら、大自然の中を歩きます!

大きな花の顔出し看板で写真を撮ったり、好きに塗ったチョウチョを貼ったりできるコーナー
日 時:2019 6 9 日(日)1000-1600
アーティスト:コーチはじめ
会場:はじまりの美術館 カフェスペース
詳 細:イラストレーターのコーチはじめさんと一緒に、大きな花の顔出し看板で写真を撮ったり、自由に色を塗ったチョウチョを貼ったりできます!子どもも大人も、みんな集まれ~!

「二重のまち/交代地のうたを編む」上映会&トークイベント
日 時:2019 6 22 日(土) 17:00-20:00
ゲスト:小森はるか(映像作家)、瀬尾夏美(画家、作家)
定 員:30
会場:はじまりの美術館参加費:1500 円(企画展観覧料含む)詳 細:東日本大震災後、東京から陸前高田に移住し活動してきた小森はるか+瀬尾夏美の新作映像「二重のまち/交代地のうたを編む」の上映会です。当日はお二人をお招きし、上映後にこの映像を制作した背景、8年たった現在の想いなどお話いただきます。


インフォメーション

あした と きのう の まんなかで
会期:2019 4 6 () 2019 7 7 ()
休館日:火曜休館、4 30 日は開館
会場:はじまりの美術館(耶麻郡猪苗代町新町 4873
時間:10:00-18:00622日は16:00閉館)
観覧料:一般 500 円、65 歳以上 250 円、高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで)無料

主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
協力:一般社団法人金陽会、一般社団法人ヒューマンライツふくおか、一般社団法人ブリコラージュファウンデーション、大阪府立大学 花村研究室、大阪府立大学 緑地計画学研究室、社会福祉法人自立更生会 盛岡杉生園、社会福祉法人みぬま福祉会 工房集、rin art association
後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ
助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団

お問い合せ・関連イベント予約
TEL・FAX0242-62-3454
Eメール:otoiawase@hajimari-ac.com
http://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/mannaka.php

 

 

会場

[はじまりの美術館] 日本福島県耶麻郡猪苗代町新町4873 はじまりの美術館

はじまりの美術館
日本福島県耶麻郡猪苗代町新町4873 はじまりの美術館