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(カテゴリー)MOVIES

(ニュースのタイトル)東京・渋谷にて、「第二回東京国際ろう映画祭」が開幕

(更新日)2019年05月14日

(この記事について)

ろう者の視点で厳選した世界中のろうにまつわる多彩な映画作品の上映。出演者や監督によるシンポジウムなどのイベントも多数開催。

 2回目の開催となる「東京ろう映画祭」のテーマは「可能性」。昭和を生きた日本のろう監督の手による名作から、世界各地の映画祭で上映された最新の話題作まで、日本未配給作品を含む 31作品を4日間で一挙に上映します。ろうの世界は様々な可能性に満ちています。想像し、考え得るありとあらゆるリアリティと幻想を映画を通じてご覧いただけます。
 映画祭期間中は上映作品の監督・出演者をはじめ、海外ろう映画祭のディレクターやコアスタッフが多数来日し、舞台挨拶やシンポジウムに登壇する他、全ての作品に英語字幕を付けて上映します。(『教誨師』『サイレントチャイルド』は日本語字幕のみ)。また、映画祭で開催する舞台挨拶やトークイベントでは日本手話通訳はもちろん、アメリカ手話・国際手話通訳、さらに音声認識アプリ UD トークによる日英リアルタイム字幕表示を行い、多言語の情報保障・情報支援に対応します。また、ろう者により多様な映画作品を知ってもらうべく、これまで強い要望がありながら字幕上映が実現していなかった作品のバリアフリー字幕制作・上映に継続的に取り組んでいます。今回は名脇役として活躍されながら昨年2月に急逝した大杉漣氏の最初のプロデュース作にして最後の主演作『教誨師』を上映します。
 また、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツの協力のもと、日本のろう者とインドの盲者が共に旅をするロードムービー『TOTA』など3作品の上映では、本映画祭初となる音声ガイド付き上映を実施します。ろう者、聴者のみならず、盲者の方にも作品をお楽しみいただけます。中国の様々なろう者を追ったドキュメンタリー『手話時代』では、日本語が母語ではないろう者によりわかりやすく伝えるため手話弁士が登壇します。


【上映作品(抜粋)】

『手話時代』 Sign Language Time 

(写真について)『手話時代』(C)2010 米娜/蘇青

共同監督:米娜蘇青 2010年/中国
中国語・中国手話・日本語字幕・英語字幕・簡体字字幕/87分/インターナショナルプレミア

上映日時:
201961日(土) 15:30 
*蘇青(本作監督)・芳芳(本作出演者)による舞台挨拶
201963日(月) 14:00 
*蘇青(本作監督)・芳芳(本作出演者)による舞台挨拶/手話弁士付き:江副悟史

 山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された『白塔』のもう一つのドキュメンタリー映画。若い頃に踊りを勉強したダンサーのろう女性、芳芳の視点を中心に、様々な都市や時間で過ごす2000万人のろう者の日常を追う。彼らの生き生きとした手話を通して、雇用や教育、犯罪、結婚などの社会と文化が浮かび上がってくる群像劇。ろう者を兄弟にもつ蘇監督とこれまで中国のろう者を撮ってきた米娜監督の視点から中国を映し出していく。


TOTA

監督: 八幡亜樹 2012年/インド・日本
日本手話・日本語・ヒンディー語・日本語字幕・英語字幕/52分/無音(一部音あり)/ジャパンプレミア

上映日時:201962日(日) 17:00 
*雫境(本作出演者)による舞台挨拶/音声ガイド上映

インド人の盲目の蝋燭職人と、日本人の聾の舞踏家、国籍も言語も違う二人がインドで出会う。共通の言葉も視覚や聴覚情報もない極限の手段の中で、互いの存在を認識していく姿を追ったロードムービー。日本手話でもヒンディー語でもない「二人だけの言語」と空間からコミュニケーションの根源を問う。国際交流基金の制作協力のもと、インドのラリット・カラ・アカデミー=国立芸術アカデミーにて上映された。


『リバース・ポラリティ』 Reverse Polarity

監督: ジュール・ダメロン 2018年/アメリカ
アメリカ手話・英語・日本語字幕・英語字幕/43分/インターナショナルプレミア

上映日時:201961日(土) 19:50 
*ジュール・ダロメン(本作監督)、ジョシュ・カスティーユ(本作出演者)による舞台挨拶

ボーイフレンドに別れを告げ、新しい恋を探そうとするチェイスは、ソウルメイトを引き合わせるミステリアスな仲人、エイトに出会う。エイトは彼にピッタリな人を会わせるが、その人は彼が 予想していない相手だったその思いもよらないその展開に必見!ろう者のための様々な動画を配信しているDPAN TVが送る、6つのエピソードを1本化した大人向けLGBTラブコメディ。(R-18指定)

その他上映作品、スケジュール詳細については以下のURLよりご覧ください。
https://www.tdf.tokyo/ticket2019

映画祭案内リーフレット(PDF)はこちらからダウンロード


【関連企画】
①シンポジウム「日本・アメリカ・イタリアのろう映画祭からみる現在と未来」
シアトルろう映画祭ディレクターと CINEDEAF(ローマ国際ろう映画祭)の運営スタッフをお招きし、各ろう映画祭の特色や運営方法、ろう映画祭の意義と可能性などについてお話しいただきます。進行役の今井ミカ氏と東京国際ろう映画祭の代表とともにろう映画祭の現在と未来について、パネルディスカッションを行います。

登壇者:
マイケル・アンソニー/DEAF SPOTLIGHT の理事長兼シアトルろう映画祭のフェスティバルディレクター。
ルカ・デス・ドリデス/CINEDEAF(ローマ国際ろう映画祭)の創設メンバー。
牧原依里/東京ろう映画祭代表。映画作家。
司会:今井ミカ/映画監督。代表作『あだ名ゲーム』『虹色の朝が来るまで』等。

日時:2019531()  20:30-22:00
会場:渋谷・ユーロライブ(渋谷区円山町 1-5 KINOHAUS 2F
参加費:
(一般)前売 800円/当日 1,000
TDFサポーター)前売 500円/当日 700
情報保障:日本手話・アメリカ手話・国際手話/音声日本語・文字による日本語と英語

②シンポジウム「ろう者の言語、歴史、文化とオーラルヒストリー」
CINEDEAF(ローマ国際ろう映画祭)×東京国際ろう映画祭共同企画
オーラル・ヒストリー(口述記録)は、「個人や組織の経験をインタビューし、記録を作成して後世に伝える」方法のひとつです。手話が文字をもたない言語であることから、手話におけるオーラル・ヒストリーの重要性について以前から注目されています。今回 CINEDEAF(ローマ国際ろう映画祭)を主催しているローマろう研究所(ISSR)の職員ルカ・デス・ドリデス氏をお招きしローマろう研究所で実施しているイタリア手話のオーラル・ヒストリープロジェクトについてお話いただきます。その他、森壮也氏、小谷眞男教授と各分野で活躍されているご登壇者を迎え、手話とオーラル・ヒストリーの意義についてお伝えします。

登壇者:
ルカ・デス・ドリデス/ローマろう研究所(ISSR)職員(ろう研究員、アーキビスト、司書)
森壮也/手話言語学者・開発経済学者、IDE-JETRO 主任調査研究員、日本手話学会元会長、障害学会元理事
小谷眞男/9294 年イタリア遊学、お茶の水女子大学教授。専門はイタリア法史。

日時:201965() 19:00-21:05 (受付18:30-)
会場:イタリア文化会館 1階エキジビションホール(千代田区九段南2丁目1−30)
参加費:
(一般)前売800円/当日1,000
TDFサポーター)前売500円/当日700 
定員:80 (定員に達し次第締切)
申込方法:下記URLより申込フォームへアクセスしてお申込みください。
https://goo.gl/forms/eDOyzgvesL4aHxx72
情報保障:イタリア語・日本語・日本手話・音声認識アプリUDトークによる多言語音声認識&翻訳機能を使用し文字による日本語とイタリア語を提供。

③ワークショップ「アメリカ映画業界のろう者と聴者」ーThe Deaf Essence in the Film Industry
本映画祭で日本初上映される『リバース・ポラリティ』の監督と、主演俳優による特別記念ワークショップを開催。

ジュール・ダメロン/ろう監督 
ギャローデッド大学でテレビション・映画の学士号、南カリフォルニア大学で映画製作の修士号を取得。
ジョシュ・カスティーユ/ろう俳優 
カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするろう者のパフォーマンス・アーティスト。

日時:201962() 13:00-15:00
会場:チェレステ・スタジオ松濤(渋谷区 松濤 1-8-16 アトラス松濤 3階 チェレステ・スタジオ松濤)
参加費:前売 2,500円(当日受付 3,000円)
定員:45(定員に達し次第締切)
申込方法:下記URLより申込フォームへアクセスしてお申込みください。
https://goo.gl/forms/gO8GtQwhtyNQE8nB2
情報保障:アメリカ手話⇔日本手話⇔音声通訳(日本語)で提供いたします。音声認識アプリ UD トークのご使用を希望される方は事前にお知らせください。

④クロージングセレモニー
今回から始まった作品公募では15カ国38作品の応募があり、その中から11作品を上映します。公募作品は上映後、一般観客を対象に投票を募り、最も支持を得た作品を最終日のクロージングセレモニーで観客賞(新設)として表彰します。

日時:201963() 16:40 上映回後 
会場:渋谷・ユーロライブ(東京都渋谷区円山町 1-5 KINOHAUS 2F


インフォメーション

東京国際ろう映画祭
期間:2019531()63日(月)
会場:ユーロライブ、アップリンク渋谷、チェレステ・スタジオ松濤、他
FAX:045-530-3078
Eメール:staff.tdf.tokyo@gmail.com
Webサイト:https://www.tdf.tokyo
前売券インターネット販売:
PassMarket
 https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01azp5104sf28.html#seller

主催・運営:東京ろう映画祭実行委員会
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、芸術文化振興基金助成事業
特別協力:イタリア文化会館、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティライツ
協賛:Palabra 株式会社、アルファ ロメオ、Shamrock Records株式会社(音声認識アプリ「UD トーク」開発会社)、いとをかし café、株式会社博報堂DYアイ・オー
後援:中国大使館文化部、ブリティッシュ・カウンシル、東京都聴覚障害者連盟
宣伝協力:妹尾映美子、静岡×カンヌ×映画プロジェクト実行委員会
協力:ろう者と映画を楽しむ会、ポーランド映画祭、大阪アジアン映画祭、CINEDEAFDEAF SPOTLIGHT、シネマジャック&べティ、ロフト 9、アップリンク、ユーロライブ、チェレステ・スタジオ松濤、Tabela