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(カテゴリー)展覧会

(ニュースのタイトル)大阪・国立民族学博物館で、特別展「ユニバーサル・ミュージアム――さわる!“触”の大博覧会」

(更新日)2021年10月22日

(この記事について)
さわって体感できるアート作品を集めた、だれもが楽しめる博物館

本文

コロナ禍で、「さわらない・さわれない・さわらせない」が日常となって、人間本来のコミュニケーション(触れ合い)が出来なくなり、豊かな触感を持つ文化を育てることができなくなりました。
本展は、「歴史にさわる」「風景にさわる」「音にさわる」などのテーマで、さまざまな素材と手法を用いて、の可能性を探る展覧会で、会場内のすべての展示品を実際に触ることができます。来館者が触覚(視覚以外の感覚)に集中できるように、一部のセクションでは、安全性を確保した上で、あえて会場内を暗くし、「視覚を使えない不自由」ではなく「視覚を使わない解放感」を体験することができます。

富士山立体地図 (株式会社三木製作所 所蔵) 試触コーナー 「なぜさわるのか、どうさわるのか」

ニューホライズン (高見直宏) セクション1 「彫刻を超克する」

LIFE works @大阪 #2020-2021 (酒百宏一) セクション2 「風景にさわる」

土の音 (渡辺泰幸) セクション5 「音にさわる」


関連イベント

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止または内容を一部変更する場合があります。詳細は国立民族学博物館ウェブページよりご確認ください。

みんぱく映画会
「世界の感触を取り戻せ! ――目の見えない者は、目に見えない物を知っている」
2009年に完成したドキュメンタリー「瞽女さんの唄が聞こえる」の上映と斎藤弘美(
ゆう・えんLLC代表、「瞽女ミュージアム高田」顧問)、広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)による対談「瞽女文化と現代」を開催します。

視聴方法:オンライン(ライブ配信)のみ
開催日時 2021年11月23日(火・祝)10:30-12:00
詳細はこちらをご覧ください。

 

研究公演
「身体で聴く『土の音』――触れて打つ、揺らして拡げる」
ライブ演奏・即興演奏の迫力を通じて、全身で音を味わう空間を創出します。陶器の音具を叩いたり、転がしたりすることによって創られる音が空気を振動させる。その波動が会場内から世界全体へ拡がっていく音の感触を楽しみ、「音は耳だけで聞くものではない」事実を確かめる企画。

  • 会場:国立民族学博物館 本館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)*オンライン配信あり
  • 日時:1113日(土)13:30-15:1513:00開場)
  • 解説:渡辺泰幸(造形作家)
  • 出演:永田砂知子(打楽器奏者)
  • 司会:広瀬浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
  • 定員:160名(会場参加)、300名(オンライン参加)
  • 参加方法:要事前申込/先着順/参加無料(要展示観覧券)
    *手話通訳あり


ワークショップ

「Love Stone Project-UM」
みんぱく本館前の広場に展示されるハート型の石を磨いて、みんなで作品を完成させます。特別展期間中、作品は本館前の広場に展示されます。 

  • 会場:国立民族学博物館 前庭 (雨天中止、小雨決行)
  • 日時:つるつる編113日(水・祝)10:30-15:0014:50受付終了)
  • 講師:冨長敦也(彫刻家)、広瀬浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
  • 参加方法:事前申込不要/参加無料
    *小学2年生以下は保護者同伴

「音にさわる――地球の鳴らし方」
研究公演「身体で聴く『土の音』」の関連企画。「音にさわる」をテーマとし、少人数、近距離でじっくり音具をさわって観察したり、体験することができます。

  • 会場:国立民族学博物館 本館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
  • 日時:1114日(日)①10:30-12:30 ②14:00-16:00
  • 講師:渡辺泰幸(造形作家)、永田砂知子(打楽器奏者)、広瀬浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
  • 定員:各回10
  • 対象:小学3年生以上 
  • 参加方法:要事前申込/先着順/参加無料

「感性を開いて、見えないものを見つめる」
視覚以外の感覚、とくに触覚に集中して作品制作に挑戦。特別展示場の彫刻作品をさわって観察し、触覚を研ぎ澄ませた後、目隠しをして、触覚や嗅覚を駆使し、粘土で作品をつくります。 

  • 会場:国立民族学博物館 特別展示館地下休憩所、特別展示場
  • 日時:1120日(土) ①10:30-12:30 ②14:00-16:00
  • 講師:片山博詞(彫刻家)、広瀬浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
  • 定員:各回10
  • 対象:小学3年生以上 
  • 参加方法:要事前申込/先着順/参加無料
    *大学生・一般の参加者は要特別展示観覧券


友の会講演会
第129回東京講演会「なぜさわるのか、どうさわるのか――触察の新展開をめざして」
「触察」は視覚障害教育の分野で頻繁に使われる用語です。世の中には、さわらなければわからないこと、さわると、より深く理解できる事物の特徴があります。視覚的な観察に偏る現代人の日常生活に「触察」を取り入れることで、どんな変化が生じるでしょうか。野外活動・観光のユニバーサル化に取り組む最新の研究動向を紹介します。

  • 日時:12月18日(土)10:30-12:0010:00開場)
  • 講師:山本清龍(東京大学大学院 准教授)、広瀬浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
  • 会場:日本点字図書館 多目的室ABC(東京都新宿区高田馬場1‐23‐4)
  • 定員:40
  • 参加方法:要事前申込/先着順/友の会会員無料、一般500円(資料代)
  • 申込みは、友の会ホームページ内、129回友の会講演会受付フォームより予約。

お問い合わせ:国立民族学博物館友の会(千里文化財団)

  • TEL:06-6877-8893

みんぱくウィークエンド・サロン――研究者と話そう
「展示の舞台裏――始まるまでと、始まってから」
来館者が安心して展示を鑑賞できること、そして資料や作品に適切な展示環境をととのえるためにしている様々な活動や心配り等、展示の舞台裏を保存科学の視点もまじえながら紹介。

  • 会場:国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2階)
  • 日時:1121日(日)14:30-15:0014:00開場)
  • 講師:園田直子(国立民族学博物館 教授)
  • 定員:30名
  • 参加方法:申込不要/先着順/要展示観覧券

「非接触社会から触発は生まれない――2025年大阪・関西万博に向けて」
「ポストオリパラの文化戦略」をテーマとする特別展は、2025年の大阪・関西万博へリンクします。「世界を見せる」従来の万博から、「世界観に触れる」新たな万博へ。特別展終了後、「さわる展示」がどのように深化していくのか。「大阪」「障害」をキーワードに、未来社会のデザインについて夢を語ります。

  • 会場:国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2階)
  • 日時:1128日(日)14:30-15:1514:00開場)
  • 講師:広瀬浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
  • 定員:42
  • 参加方法:申込不要/先着順/要展示観覧券

インフォメーション

特別展「ユニバーサル・ミュージアム――さわる!“触”の大博覧会」

  • 会場:国立民族学博物館 特別展示館(大阪府吹田市千里万博公園10-1)
  • 会期:202192日(木)〜1130日(火)
    *期間中一部展示替えをおこないます。
  • 開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日:水曜日(ただし、113日は開館、翌4日は休館)
  • 観覧料:一般880円(600 円)、大学生450円(250円)、高校生以下無料
  • 本館展示もご覧いただけます。
    *()内は、20名以上の団体、大学等(短大・大学・大学院・専修学校の専門課程)の授業で利用の方、3ヵ月以内のリピーター、満65歳以上の方の割引料金(要証明書等)
    *障害者手帳をお持ちの方は、付添者1名とともに、無料で観覧できます。
  • 主催;国立民族学博物館
  • 協力:公益財団法人千里文化財団、総合地球環境学研究所
  • 後援:朝日新聞社、NHK 大阪放送局、京都新聞社、産経新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社
  • 協賛:一般社団法人檸檬新報舎、大塚オーミ陶業株式会社、株式会社ゼネラルアサヒ、錦城護謨株式会社、高野山真言宗社会人権局、真言宗西光院
  • 助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、社会福祉法人産経新聞厚生文化事業団

お問い合わせ:国立民族学博物館

会場

[国立民族学博物館] 日本、〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10−1

国立民族学博物館
日本、〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10−1