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(ニュースのタイトル)“多様性”への理解、知識、対話を深めるオンライン映画祭「第2回True Colors Film Festival」

(更新日)2021年10月11日

(この記事について)
世界から集めたドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなど、全28作品をすべて無料で上映。初めて⽇本語訳付きで鑑賞することのできる貴重な作品も。

本文

国際障害者デーの12/3(⾦)から12/12(⽇)まで10⽇間、⻑編はアジア域を中⼼とした世界45の国と地域、短編は⼀部の国を除いた世界各国で「第2True Colors Film Festival」が、開催されます。
今年で2回目の開催となる本映画祭のコンセプトは「Perspectives/視点」。COVID-19によるパンデミックで、これまで当たり前とされていた世界中のさまざまな価値観が変化する中、どのように多様性と向き合い、受け⼊れ、前に進んでいくのか。観る⼈の“視点と⽬線”を広げるようなドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなど世界中から集められた28作品がオンライン上映されるほか、⼀部の作品では製作者や監督⾃⾝によるトークセッションなども配信されます。


上映ラインナップ

長編部門

配信エリア:アフガニスタン、オーストラリア、バーレーン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、キプロス、フィジー、香港、インド、インドネシア、イラン、イラク、日本、ヨルダン、カザフスタン、キリバス、クウェート、キルギス、ラオス、レバノン、マレーシア、モルディブ、マーシャル諸島、ミクロネシア、モンゴル、ミャンマー、ナウル、ネパール、ニュージーランド、オマーン。パキスタン、パラオ、パプアニューギニア、フィリピン、カタール、大韓民国、サモア、サウジアラビア、シンガポール、ソロモン諸島、スリランカ、シリア、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、トンガ、トルコ、トルクメニスタン、ツバル、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、バヌアツ、ベトナム、イエメン

 

<ドラマ>
My Feral Heart
たくましく自立したダウン症の青年・ルークは、家族との突然の死別によって新しい環境に放り込まれます。そこで彼は通りすがりの介護者と、トラブルメーカーでもある地元の御曹司から予期せぬ協力を得ることになり…。友情、秘密、そして危険への覚悟。独特な撮影方法と情感的な音楽、そして確かな演技によって、3人のキャラクターが鮮やかに描かれる。

  • 監督:ジェーン・グル/イギリス/2015/83
  • 日本語字幕:あり

 


Best Summer Ever

サマーキャンプで恋に落ち、最高の夏を過ごしたセージ(シャノン・デヴィード)とアントニー(リッキー・ウィルソン・ジュニア)。そして秋の新学期に、セージは思いがけずアントニーと同じ高校へ編入します。二人は生徒同士の派閥や意地悪なチアリーダー、それにセージの家族が引越しを繰り返す秘密と対面し、恋愛関係を続けるかどうか考えなくてはなりません。
このミュージカルは、8曲のオリジナル曲をフィーチャーし、役者を含めた制作スタッフには障害の有無の差別なく、多様な人が起用されています。
  • 監督:マイケル・パークス・ランド、ローレン・スミテリ/アメリカ/2020年/80分
  • 日本語字幕:あり


Redha

息子のダニエルが、理解しがたい疾患・自閉症であることを知った、アリナとラズランの両親としての旅。厳しい現実や、学びへの険しい道のり、優しさとチームワークを経て、彼らはダニエルの生活をより良くする術を見つけることができたのか?

  • 監督:トゥンク・モナ・リザ/マレーシア/2016年/115分
  • 日本語字幕:あり

 

ドキュメンタリー
うたのはじまり
齋藤陽道は“ろう”の写真家。20歳で補聴器を捨てカメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ彼が、ずっと嫌いだった「うた」と出会うまでをみつめた記録。
“ろう”の写真家・盛山麻奈美と結婚し、生まれた幼い“聴者”のわが子をあやしていた時に、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、齋藤にある変化が訪れる。

  • 監督:河合宏樹/日本/2020年/86分

 

対話する衣服-6組の“当事者”との葛藤-
気鋭の若手ファッションデザイナーを世界に輩出し続ける私塾「ここのがっこう」。「ここのがっこう」の卒業生と在校生から選抜された6人のデザイナーが、6人の異なるモデルと向き合って作品制作に挑んだ。完成までの数ヶ月、悪戦苦闘しながらもそれぞれの個性に向き合う姿を記録した。

  • 監督:河合宏樹/日本/2021/90分

 

草間彌生∞INFINITY
今では世界で最も売れている芸術家の一人である草間彌生。その過激な視点が国際的に認められるまではいくつもの困難を乗り越えてきた。数十年もの間、彼女は既存の表現へ挑戦し、それは彼女を芸術仲間や、トップアートディーラーから遠ざけることにつながりました。彼女のヴィジョンと自己への強い信念に迫ります。

  • 監督:ヘザー・レンズ/アメリカ/2018年/76分
  • 日本語字幕:あり

 

The R Word
あなたはこれまで何度、「R」ワード(Retarded:知恵遅れ、知的障害者の蔑称)を耳にしたことがあるでしょうか?家族や障害当事者へのインタビューにアニメ映像を交え、この単語の驚くべき成り立ちや、この言葉をかけられた人に引き起こされるネガティブな作用を解明していくドキュメンタリー。

  • 監督:アマンダ・ルッコフ/アメリカ/2020年/65分
  • 日本語字幕:あり

 

Vision Portraits
視覚と聴覚に障害のあるアーティストたちのクリエイティブな軌跡を体験しましょう。カメラは写真家(ジョン・ダグデイル)、ダンサー(カイラ・ハミルトン)、作家(ライアン・ナイトン)、その他アーティスト、そして監督本人を追いかけます。

  • 監督:ロドニー・エヴァンス/カナダ・ドイツ・アメリカ/2019年/78分
  • 日本語字幕:あり

短編部門

配信エリア:世界各地(中国、キューバ、香港、インドネシア、イラン、朝鮮民主主義人民共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国を除く

 

<ドラマ>
父の結婚
愛する母を亡くした父が、再婚するという。化粧品店に勤める美容部員の笹野青子は帰省する前の晩、結婚を意識した彼にフラれる。仕事は最悪。恋も失う。最悪の状態。青子は実家で束の間の安らぎを得られると思っていた。だが実家の台所に立つ“新しい母”に初めての挨拶をすると、振り返った彼女はなんと…!?さらに再婚相手として紹介されたのは、兄の親友でバツ2の子持ち!?まさかの展開続きに青子は反発する。父の結婚はどうなる?

  • 監督:ふくだももこ/日本/2016年/30分

 

Feeling Through
第93回 アカデミー賞   短編映画賞ノミネート (2021) 国内外映画祭にて53賞受賞/9賞ノミネート。
夜も老けたニューヨークの路上。偶然の出会いが、貧困に喘ぐティーンエージャーと盲ろう者との深いやり取りへと繋がっていきます。『Feeling Through』は盲ろうの俳優を主役に起用した世界初の映画です。

  • 監督:ダグ・ローランド/アメリカ/2021年/18分
  • ※日本語字幕:あり

 

Feet in the Sand
浜辺に住む車椅子の少年、彼の両親、そして彼らを取り巻く傍観者たちのストーリー。誰もが自分の世界だけしか見ていないような日々でしたが、ある時、視覚と認知の仕方に大転換が起こり、お互いが他者の人生をどう認識するか、大きく変化します。

  • 監督:マニ/インド/2015年/6分
  • 日本語字幕:あり

 

Helium
87回アカデミー賞短編実写映画賞受賞(2014)。天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画。清掃員が天国の代わりに「ヘリウム」という場所を思いつきます。

  • 監督:アンダース・ウォルター/デンマーク/2013/23
  • 日本語字幕:あり

 

The Present
広い世界を探検するよりも、ビデオゲームで遊んでいたい男の子。ある日、そんな気持ちを一新させるプレゼントが、彼の元に届けられます。

  • 監督:ヤコブ・フレイ/ドイツ/2014年/4分
  • 日本語字幕:あり

 

The Silent Child
第90回アカデミー賞 短編映画賞 受賞(2017) 、国内外映画祭にて25賞受賞/8賞ノミネート。
耳の聞こえない6才の少女、リビーの世界は全くの静けさに包まれていました。しかし、優しいソーシャルワーカーから手話を学び、新しい世界への扉を開きます。

  • 監督:クリス・オーバートン/イギリス/2017年/20分
  • 日本語字幕:あり

 

<ドキュメンタリー>
A Web of Hope
マレーシア在住の難民の希望の扉を開けるために、ある非営利団体では、マイノリティコミュニティが国を問わずに働けるリモートワークの機会を見つけられるように支援しています。

  • 監督:イブティセム・ベン・ナシブ/マレイシア/2021年/8分

 

Bigger Than Us
『Best Summer Ever』の舞台裏を記録したドキュメンタリー。『Best Summer Ever』は世界初のSAG*認定された長編映画で主に障害のある役者や制作スタッフが起用されています。
*Screen Actors Guild – 役者を含めた様々な映画業界で働く人の権利と平等を守る団体です。

  • 監督:マヤ・アルバネス/アメリカ/2021年/16分
  • 日本語字幕:あり

 

Connecting The Dots: The Story of Feeling Through
Feeling Through』の撮影現場と、制作そのもののインスピレーションとなった盲ろうの役者と出会うまでを記録したドキュメンタリー。

  • 監督:ダグ・ローランド/アメリカ/2021/25
  • 日本語字幕:あり

 

Freedom Within
世界では約12億人の女性が生理用品の入手に困難を感じています。シンガポールの三人姉妹はこの状況を「フリーダムカップ」で変えようと動き出しました。月経カップは最長15年使用でき、費用と二酸化炭素の排出を抑えることができます。

  • 監督:クリスタル・フー/フィリピン/2018/4

 

Full Picture
役者、コメディアン、そして活動家の顔を持つサンティーナ・ムハさんは6歳の時から車椅子を使っています。会議や談話、講義などがオンラインに移行したコロナ渦で、彼女には今までにない選択の自由ができました——自らの障害を相手に伝えるのか、どのタイミングで伝えるのか、という意思決定です。

  • 監督:ジェイコブ・リード/アメリカ/2020/12
  • 日本語字幕:あり

 

Invisible Heroes
シンガポールの団体「Caregivers Alliance Limited (CAL)」 は精神障害者向けケアワーカーを支援すべく2011年に設立されました。ケアワーカーの技術向上サポートに加え、感情面のニーズにも答えられるよう互助会を開催しています。現在まで、Caregivers-to-Caregiversプログラム (C2C/介護士から介護士へ)はシンガポール在住のケアワーカー約5000人を支援してきました。通常は非公開のサポートミーティングですが、彼らが立ち向かう困難、そして彼らが最愛の人たちを助ける過程に受けたサポートについて、耳を傾けてみることができました。

  • 監督:クリス・オーバートン/シンガポール/2020/8

 

On Beauty
ファッションフォトグラファーのリック・グイドッティは、ファッション業界の限定的な美の基準に縛られることに不満を感じ業界を去りました。遺伝的疾患であるアルビノの女性に出会ったことで、リックは影に追いやられがちな人々にレンズを向け、美の見方を変えようとします。本作の中心人物はリックの被写体、サラとジェインの二人です。サラは、顔と脳にあるアザのせいでひどいいじめを受け、中学 2 年生のときに公立学校を退学しました。アルビノのジェインは東アフリカに住んでいますが、そこでは彼女が必要とする健康面・安全面のニーズは理解されず、いまだに存在する魔術医が彼女のような身体の持ち主を狩り、身体を売り捌く一面もあります。この二人の素晴らしい女性の力を借り、リックはレンズ越しに社会的な慣習とメディアの狭まった姿勢を変えようと奮闘します。

  • 監督:ジョアンナ・ラドニック/アメリカ/2015 /31
  • 日本語字幕:あり

 

The Brightness of the Arts
「アートは国家の魂である。」この言葉は、カンボジアの非営利団体「Phare Ponleu Selpak」の理念の基盤です。「Phare Ponleu Selpak」はアートの力を使い、恵まれない若者がより良い人生を目指すチャンスを見出し、また、戦争に傷ついた国家が立ち直る手助けになることを目的としています。

  • 監督:ジュリアナ・タン/カンボジア/2019/5

 

The Future is Now! ダイバーシティ・ファッションショー
モデルの身体を起点につくられたファッションから、義足、車椅子など、テクノロジーとファッションがアップデートする身体の挑戦を見つめ、個々の身体に耳を澄まし、誰しもがもつ身体の多様性に呼応するアダプティブな装いのあり方を考えるオンライン・ファッションショー。

  • 監督:落合陽一/日本/2021/21
  • 日本語字幕、日本手話:あり

 

Women with Wheels
デリーを拠点とする非営利団体「Azad Foundation」は低所得層で生まれた女性たちに車の運転など、これまでは「非伝統的」と考えられていた技能スキルの教習を提供しています。

  • 監督:マムタ・シン/インド/2020/8

 

Violin Scratches
音楽家で障害当事者の活動家でもあるゲイリン・リーへのインタビュー。骨形成不全症のあるゲイリンが美についての詐欺性や世の中にある「美しさ」の定義に負けないこと、そして自分自身を受け入れることについて語る。

  • 監督:ロシェル・スミス/アメリカ/2019/3

 

Bend or Break
ミッチ・マートウの人生を取り上げたドキュメンタリー。突然、慢性的な痛みに悩まされるようになった若者が、何度もの誤診を経て「エーラス・ダンロス症候群」という自らの病名に辿り着くまでの道のりを描く。

  • 監督:カラン・シャルマ、シダント・シャルマ/カナダ/2020/40
  • 日本語字幕:あり

 

Between the Veils
障害のある人がコロナ禍(COVID-19)を乗り越えるということはどういうことなのか。カメラはひきこもりで不安を抱える一人の若者を追う。

  • 監督:サンディープ・ラメッシュ/インド/2021/4
  • 日本語字幕:あり

 

AHMAD
イランのアフマド・ババエイ・ラドは 20歳の若者。身体障害のある彼は、限界を知りつつも母のために自分の能力を高めようとする。パラリンピックへの夢と SNS でつながったスポーツ仲間たちに支えられながら

  • 監督:ゼイナブ・フェイジ/イラン/1980年/7分

 

チラシはこちらからダウンロードできます。


インフォメーション

2  True Colors Film Festival

  • 開催日程:2021123日(金)〜1212日(日)
  • 長編映画:The Projector Plus*要アカウント作成
  • 短編映画:「Vimeo」*12月3日公開予定
    詳しくはこちらをご覧ください。

  • 主催:⽇本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
  • 制作:テオ・スエレン、サリナ・サハリ
  • エグゼクティブ・プロデューサー:オードリー・ペレラ
  • 制作(日本):佐々木紀子、浦谷晃代
  • 予告映像制作:アンドレ・チョン
  • 広報:LIGHT YEARS
  • 企画:True Colors Festival
  • パートナー:The Projector Plus、、Our  Better World、WE CARE FILM FEST

お問い合わせ:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS True Colors Festivalチーム