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(ニュースのタイトル)東京にて、山口茜 作・演出のトリコ・A新作『へそで、嗅ぐ』上演

(更新日)2022年07月28日

(この記事について)

作中に描き出されるのは、自分は差別をしないと思っている人でさえ、マイノリティの人たちを無意識的に排除してしまうこの社会の現状。

本文

2021年に大阪・茨木で初演されて以来、緊急事態宣言により1年越しの延期上演となる東京公演では、実際に障害がある俳優と創作を共にした初演時の経験をもとに、作品を大幅にアップデートして上演される。

これまで童話や事件など物語の枠組みを借りながらも自伝的作品を作り続けてきたトリコ・A。主宰の山口茜が3年の歳月をかけて「障害のある人」に取材し創作したのが、本作『へそで、嗅ぐ』である。

山口は本作で会話劇に正面から挑みながら、自らも含めたマジョリティの持つ特権性を問い直す。作中に描き出されるのは、自分は差別をしないと思っている人でさえ、マイノリティの人たちを無意識的に排除してしまうこの社会の現状だ。共生社会を目指しながら、今なお抱える差別の問題に対して、トリコ・Aは演劇作品で問いを投げかける。

トリコ・A

山口茜が手掛ける劇作および演出作品の上演を目的に、公演の都度、出演者・スタッフを集めて活動する。東京国際芸術祭リージョナルシアターシリーズ、精華小劇場オープニングイベント、大阪芸術創造館クラシックルネサンス、愛知県芸術劇場演劇祭、アトリエ劇研演劇祭、文化庁芸術祭などに参加。近年はアクセシビリティサービスとして、無料の託児サービス、聴覚障害の方のための字幕サービスなどを実施。今後、音声ガイド等取り扱うサービスを広げていきたいと考えている。


あらすじ

へそは、昔も今もそこにあり、これからもあり続けるのです

古家隆子は、小さな町にある小さなお寺で、両親と共に暮らしている。彼女の定位置は大きな松の木のある庭に面した縁側。ある時は父の読むお経とともに、ある時は縫い物をする母とともに、彼女の毎日は過ぎていた。ある日、父が倒れ、お寺に妹一家が引っ越してくることとなった。看病で不在となった母の代わりに、隆子のもとにはヘルパーが派遣され、父の不在でにわかに権力を持った住み込みのバイトに友人の出入りを制限されてしまう。隆子の環境は本人のあずかり知らぬところでどんどんと変化していくが、隆子はただそれを、受け入れていた。ヘルパーが口を出すまでは…。

薄明るい舞台の上で、車椅子を押す女性と、車椅子に乗っている隆子。隆子の浮かべた笑みが印象的な写真。
男性1名、女性2人、隆子の4名が家の縁側に座り、全員が庭の木の方を眺めている写真。
女性2人がかりで隆子を車椅子に座らせている写真。

上演台本・演出 山口茜コメント

2018年に障害を持つ方とワークショップをさせていただいた時、みなさんが、障害者としてではなく、1人の俳優として創作に参加したいと思っておられることを知りました。そして私自身、俳優を目指していた頃に、自分のままで俳優として必要とされることは難しいと感じ、ダイエットをしたりと、本来の俳優としての訓練ではない努力をしていたことをふと思い出したのです。そして過去の私を救うためにも、障害を持つ人が、世間の決めた「属性」で判断されることなく、俳優訓練に邁進できる場を設けたいと思ったのです。

2021年、関西での初演を終えて、環境から障害を取り除くことの難しさや、自分の無知や狭量さを思い知りました。手を差し伸べるつもりで取り組んだ公演で、奇しくも私は私の無力さと向き合うこととなったのです。

今回の公演では、前回の稽古場や本番で私の中に起きた現象を、物語の中に取り入れたいと思います。へそで、嗅ぐとはどういうことなのか。今も答えの出ないこのタイトルの意味を、是非確かめにおいでください。


インフォメーション

トリコ・A演劇公演2022 『へそで、嗅ぐ』

  • 日時:2022年8月20日(土)〜23日(火)
    8月20日(土)13:0018:00
    8月21日(日)14:00
    8月22日(月)14:0019:00
    8月23日(火)14:00
    *受付開始は開演の45分前、開場は30分前
  • 会場:こまばアゴラ劇場(東京都目黒区駒場1-11-13
  • TEL:03-3467-2743
  • こまばアゴラ劇場ウェブページ

  • チケット:
    一般 前売 3,500円、当日4,000円
    U30(30歳以下) 前売 2,500円、当日3,000円(要年齢証明)
    障害者とその介助者 2,500円(要証明)
    高校生及び18歳以下 前売当日1,000円(要年齢証明)
    上演台本付きチケット(一般) 前売りのみ4.500円
    上演台本+サイドストーリー本付きチケット(一般)前売りのみ5,000円

    *未就学児入場不可(託児サービスあり)
    *U30、高校生以下および18歳以下は公演当日に年齢証明を受付にてご提示ください。
    *障害者チケットをご予約の方は、身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳のいずれかを当日受付でご提示ください。
    *車いすで観劇をご希望の方はチケット予約時に『へそで、嗅ぐ』制作部までお問合せください。
    *入場時の検温と常時マスクの着用にご協力をお願いいたします。
    *劇場支援会員が優先入場となります。
    *全席自由席。入場券の整理番号は当日受付順となります。

    チケット予約はこちらから:
    カルテットオンライン ウェブページ

 

  • 託児サービスのご案内
    [ 要予約・無料・定員制 ]
    対象公演:820日(土)13:00の回
    対象年齢:生後3ヶ月から小学校入学前までのお子さま
    予約方法:チケットのご予約後に、下記までお電話にてお申し込みください。
    イベント託児・マザーズ
    0120-788-222(土日祝除く 10:00〜12:00 13:00〜17:00

  • ポータブル字幕機サービス(日本語)のご案内
    [ 無料・限定数 (先着順) ・要予約]
    上演中、セリフや音響の情報をお客様のお手元でご覧いただけるタブレットを貸し出しいたします。
    対象公演:8月21日(日) 14:00/8月22日(月)19:00
    予約方法:ご観劇日前日までに『へそで、嗅ぐ』制作部までお問合せ、またはチケット予約時に備考欄にてお知らせください。
    ※タブレットから光が漏れる都合上、最後列をご案内いたしますことご了承ください。

  • 作・演出:山口茜
  • 出演:豊島由香、福角幸子、高杉征司、芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子、中筋和調、温井茜 
  • 舞台監督:下野優希
  • 舞台美術:竹内良亮
  • 音楽:茂木宏文
  • 照明:池辺茜
  • 音響:森永恭代
  • 衣装:清川敦子
  • 宣伝デザイン:山口良太(slowcamp)
  • 宣伝イラスト:渡部真由美
  • 宣伝写真:松本成弘
  • 演出助手:田中遙
  • 制作:合同会社syuz’gen、合同会社stamp
  • ドラマトゥルク:ウォルフィー佐野
  • 撮影協力:京都市メディア支援センター
  • 提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
  • 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)独立行政法人日本芸術文化振興
  • 企画・製作・主催:合同会社stamp
  • 京都芸術センター制作支援事業

*新型コロナウイルスの感染拡大状況により開催内容が変更される場合があります。直近の情報は主催者のサイトなどでご確認ください。

 

お問合せ:合同会社stamp

ACCESS(会場)

[こまばアゴラ劇場] 日本、東京都目黒区駒場1−11−13

こまばアゴラ劇場
日本、東京都目黒区駒場1−11−13