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(カテゴリー)EXHIBITIONS

(ニュースのタイトル)介護を続ける日常から生まれた作品「折元立身:キャリング・シリーズから」 東京・目黒のギャラリーにて開催中

(更新日)2017年8月9日

(この記事について)

日常の中にアートを見出し作品をつくり続ける現代美術のアーティスト、折元立身。一連の「担ぐ」パフォーマンスを展示にてご覧ください。

2016年、川崎市の美術館で大規模な個展「 折元立身  生きるアート」が好評のうちに終了したことも記憶に新しい、折元立身(1946年、神奈川県川崎市生まれ)の個展が東京・目黒のギャラリー、AOYAMA|MEGUROで開かれています。「キャリング・シリーズから」と題された今回の展示は、90年代から折元がヨーロッパなどの各地で滞在し、《タイヤを担ぐ》、《バスタブを担ぐ》、《繋いだたくさんの服を担ぐ》、《顔で時計を担ぐ》など、その土地土地で得た物や状況を素材にして制作・発表してきた作品で構成されています。折元がアルツハイマー病を う母親との生活を基盤にしつつ続けてきた時期の制作活動の紹介となります。


これまで主にヨーロッパを中心に作品を発表してきた折元が、日本でも一躍脚光を浴び注目されるようになったきっかけのひとつは、代表作とも言える「アート・ママ」シリーズです。90年代から20年以上に渡って、アルツハイマー病とうつ病を患う母を1人で在宅介護してきました。ともすれば孤立しがちな介護生活のなかでも折元はアートとユーモアを見出し、作品をつくり社会と繋がります。アーティストである息子がパフォーマンスとして生み出した「パン人間」と共に写る母の写真や、母が息子の作った巨大な段ボール製の靴をはいている写真など、2人の共同作業から生まれるアートには力強い存在感とユーモア、そして互いの慈愛に溢れています。


絶えずアート作品を生み出してきた折元は、10代の頃からアーティストをし、70年代のニューヨークで当時の前衛的な芸術活動・フルクサスに触れ、日常の中にアートとユーモアを見出し社会に提示するパフォーマンス活動を開始しています。たまたま介護が日常になったらそれもアートとなる、その一貫した姿勢を崩さず、精力的にアートの文脈に落とし込む活動を続けてきたその熱量に圧倒されます。


展覧会「折元立身:キャリング・シリーズから」
会期:2017年7月22日(土)〜8月26日(土)
会期中定休日:月、火、祝日
夏季休暇:8月13日(日)〜 22日(火)
開廊時間:水−土 12:00 – 19:00 / 日 12:00 – 18:00
会場:青山|目黒(東京都目黒区上目黒2-30-6)
www.aoyamameguro.com
© AOYAMA|MEGURO


新刊のご案内 『生きるアート 折元立身』川崎市市民ミュージアム2016 撮影・年譜:元田典利 デザイン:小野寺健介(odder or mate) 制作・発行:アートママ ファンデーション 判型:250×180mm、カラー336p 予価:3,000円


ACCESS(会場)

[青山|目黒] 東京都目黒区上目黒2-30-6

青山|目黒
東京都目黒区上目黒2-30-6