日本財団DIVERSITY IN THE ARTSでは、2025年12月4日に東京・増上寺 大殿おいて、「TRUE COLORS FESTIVAL SPECIAL CONCERT 2025 in ZOJOJI 共鳴の宴」を開催しました。
本コンサートは、V500、日本財団、日経新聞社が主催した「企業活動における障害者包摂」をテーマとする国際会議「SYNC25 アカウンタビリティ・サミット」と連携したイベントとして実施しました。

今回の「共鳴の宴」は、2024年のエミー賞受賞作『将軍 -SHOGUN-』の石田多朗が音楽監督を務め、世界的演劇祭「エジンバラ」で5つ星を受けた山田淳也が総合演出を手掛ける、まさに世界基準のイベントとなった。
2025年12月初旬、増上寺 大殿の厳かな雰囲気の中、和太鼓の音が鳴り響き、障害の有無を問わない二人のダンサーによる共演「沈黙の中の音」で始まった。楽器の音と光の演出が、ダンスを魅力と奥深さを際立たせていく。

続いては「ちがいとの出会い」と題して、日本古来の楽器を使った“雅楽”と西洋楽器のコラボレーションを展開。日本と西洋、どちらの楽器も歴史があり、それぞれの普遍性/不変性が見事な共鳴をもたらした。

そして「ともに奏でる」では、古典雅楽演奏を厳かに聴かせ、「響きあう声と音なき言葉」では日本ろう者劇団による“手話狂言”を披露。手話によるセリフと、狂言独特の動きで世界観を示していく。こうした日本伝統の芸能も国境を越えて伝わり、海外からの観客もユーモア溢れる場面では笑い、物語の終わりには温かい拍手が響いていた。

後半はコンサートとして、二人のアーティスト、手話パフォーマーを加えたパフォーマンスが披露され、イタリアから来日した障害のある音楽家120名が所属するオーケストラ「アレグロ・モデラート」による演奏のあとには、オーケストラと雅楽が融合し、音楽監督の石田が編曲した坂本龍一による「Merry Christmas, Mr. Lawrence」が演奏された。最後は「ひとつの世界へ」をテーマに、オールキャストが紡ぐ、祝祭のオリジナル楽曲で締めくくった。



西洋楽器と雅楽、和太鼓や狂言、ダンスに舞踏、音楽を含めた様々な表現が見られ、障害をはじめとする様々なものが混ざり合う多様な世界を、このコンサートの中でもしっかりと表現。このコンサートだけでなく、いろんな垣根を取り除くこと、垣根を作らないことが、全世界における課題でありテーマでもある。それについて考えるきっかけにもなったこのコンサートは、未来へと繋がるメッセージを包括したイベントとなった。

