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(写真について)撮影:LILY SHU

(カテゴリー)イベント

(ニュースのタイトル)対話と葛藤を記録したドキュメンタリー「True Colors Fashion」

(更新日)2021年02月25日

日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 主催事業
(この記事について)
人の数と同じだけ心と身体がある。様々な特性を持つファッションデザイナーとモデルのコラボレーション

本文

ファッションの本質を学ぶ学校として、2008年に山縣良和によって設立された私塾「ここのがっこう」。本作は、気鋭の若手ファッションデザイナーを世界に輩出し続ける「ここのがっこう」の卒業生と在校生から6人のデザイナーが選抜され、6人のモデルとそれぞれ向き合って挑んだ映像作品です。「うたのはじまり」で知られる河合宏樹監督は、作品完成までの数ヶ月、悪戦苦闘しながらもそれぞれの個性に向き合った姿を記録しました。

モデルの声や作品の素材音、シューティングの時に発生する環境音などを音楽家・蓮沼執太が構築し、 写真家・LILY SHUがドキュメント写真をコラージュすることで、蓄積された時間をも感じる新しいファッションの楽しみ方を提示します。


出演する6組のデザイナーとモデルのプロフィール


斎藤幸樹

1990年青森県生まれ、青森県育ち。 東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科インテリアデザイン専攻、2013年に卒業。 その後「ここのがっこう」でファッションを学び、渋谷ファッションウィークに参加。 制作した服がVogue talentsに掲載される。

カイト

1997年生まれ。世界ダウン症水泳選手権大会に2度出場。2018年のカナダ大会では男子100m背泳ぎ・50m背泳ぎ・男子200mメドレーリレーと、3種目のアジアレコードを更新。令和元年度第一回、第二回目黒区スポーツ表彰受賞。2022年ダウン症世界水泳で、背泳ぎで金メダル獲得を目指す。この企画で初めてトランスジェンダーを公表し、モデルデビュー。


SiThuAung

ミャンマー出身。シンガポールで工学 xビジネスを修学中に、ファッションに興味を持ち、卒業後ファッションを探求するため来日。現在、文化服装学院、「ここのがっこう」アドバンスドコース、クリエイションの学び場「me」在学。Rakuten Fashion Week TOKYOの「AREA 3.0」にて合同ファッションショーに参加。

アオイヤマダ

2000年生まれ。Nullburich、米津玄師、夏木マリ、DAOKOなどのMVに出演する他、ダムタイプの新作舞台「2020」、パリコレクションにてファッションブランド「ENFOLD」にてパフォーマンス。11月中旬「星の王子さま –サン=テグジュペリからの手紙–」出演。野菜からインスピレーションを受け、家で撮影した野菜ダンスも話題となる。


市川秀樹

1987年山梨県生まれ。大学卒業後、音楽活動を始める。ラーメン屋で7年間アルバイトをする。 その後舞台装飾製作会社で働く。現在は「ここのがっこう」に所属し、タイベックや中華料理屋の暖簾を使った服作りなど、従来の姿形とは異なる完成形を模索し様々なアプローチでファッションに挑戦する。「この世界は私の偏見でできている」をすべての創作活動のテーマにしている。

大前光市

交通事故で左足を失った義足のダンサー。役を表現する力と自己表現力のバランスが生みだす唯一無二のダンススタイルでプロとして活躍する。Chacott「トリピュア」イメージキャラクター、しながわ2020スポーツ大使、舞台やメディアの出演歴・受賞歴多数。学研プラス「ぼくらしく踊る」著者。


タキカワサリ

美術系高校卒業後、美大浪人を経て大学教授だった美術家の元で働く。美術家の元を離れ一切の造形活動を辞め、転々と仕事につく。のちにアパレル店員として社員になるも、もう一度造形活動を始める事を決意し服飾系専門学校入学。「ここのがっこう」と出合い、ダブルスクールで服作りを学ぶ。服飾系専門学校は中退し、現在に至る。

ちびもえこ

1995年、軟骨無形成症として生まれ岩手県で育つ。2014年に上京し専門学校に通った後、2017年、持ち前のお尻とスーパーO脚を生かしてパフォーマーデビュー。様々なイベントやMV、映画に出演。さらに2018年、日本初の小人バーレスクダンサーとしてデビュー。小人シーンを盛り上げるべく活動中。


田畑大地

1989年生まれ、沖縄県出身。 陸上自衛隊、映像制作の経験を経て 2017年より「ここのがっこう」に通う。家族や自己との関わり、自衛隊での体験、それらを服で表現している。フェスティバル/トーキョー19『移動祝祭商店街』の衣装を担当。『1 GRANARY “Designers to Hire 2020″』に参加。

葦原海

16歳の時の事故により車椅子ユーザーとなる。2016年秋、NHK番組内で行われたファッションショーをきっかけに、モデル・タレント活動を始める。2020年東京オリンピック・パラリンピック公式イメージ動画にも出演。歩いていた頃と、事故の後では視野が変わり、今ある障害者と健常者の壁、不必要な固定概念を、エンタメの力で壊そうと今に至る。


八木華

1999年東京都生まれ。都立総合芸術高校卒業後「ここのがっこう」で学ぶ。2019年に欧州最大のファッションコンテスト「ITSInternational Talent Support)」のファッション部門ファイナリストに最年少の19歳で選出される。

須川 まきこ

京都造形芸術短期大学専攻科卒業。国内外で個展を発表し、アート活動を続ける。紀の国トレイナートではJR「南部駅」駅舎に絵を描き、JR西日本公認アーティスト駅長に任命。義足ユーザーで、義足のファッションショーでは衣装デザインも行う。画集として「Lady Amputee in powder Room」、「Melting」、「Lace Queen」等を出版。


インフォメーション

True Colors FASHION
ドキュメンタリー映像「対話する衣服」-6組の“当事者”との葛藤

日本語音声ガイド版・日本語字幕版

英語字幕版

 

  • プランナー・アドバイザー:山縣良和(ここのがっこう)
  • キャスティング:Oi-chan
  • 写真・構成:LILY SHU
  • 音楽:蓮沼執太
  • エンジニア:葛西敏彦(studio ATLIO)
  • 撮影:渡辺俊介
  • ドキュメンタリー監督:河合宏樹
  • 制作進行:城光寺美那・山本さくら、佐藤啓太(ここのがっこう)、大草桃子(ここのがっこう)
  • プロデューサー:金森香(一般社団法DRIFTERS INTERNATIONAL)

 

  • 主催:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS、一般社団法DRIFTERS INTERNATIONAL
  • 共催:文化庁(令和2年度戦略的芸術文化創造推進事業『文化芸術収益力強化事業』バリアフリー型の動画配信プラットフォーム事業)、THEATRE for ALL、株式会社precog
  • 協力:ここのがっこう、GAKU

 

お問い合せ: 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS True Colors Festivalチーム