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「アートを通して考える」イメージ画像 黄色の背景に腕が輪になったイラスト

(カテゴリー)イベント

(ニュースのタイトル)育成×手話×芸術プロジェクト「アートを通して考える4」 ワークショップ&トークセッション

(更新日)2023年02月01日

(この記事について)

ろう者が作品批評を学べる実践ワークショップ、ろう者と聴者が共に身体性や空間について考えるトークセッションの2つのプログラムが開催されます。

本文

育成×手話×芸術プロジェクトでは、これまでトークセッションを通して一人ひとりが持つ「ろう」であることの複雑さ、ろう者の中にもある多様性、多層化を探る試みがされてきました。

今回のプログラムでは、さらに踏み込む形で、身体と空間を通して浮かび上がってくる、文化や言語によって形成される、ろう文化の見えない領域を探求し考察していきます。


手話で語るろう者のための批評ワークショップ(全4回)

2年前に開催し、好評であったろう者のための美術鑑賞ワークショップ。今回はステップアップとして、ろう者・難聴者当事者がろう者や手話をテーマとした作品への批評の思考を育む批評ワークショップが行われます。
ろう者や手話をテーマとした作品を視聴し、自分の体内に湧き出てくる感情などをすくい取りながら、それらを思考する・言語化する手段を学ぶとともに、手話で語る新しい批評の形を参加者の皆さんで探究していきます。

モデレーター:田中みゆき(キュレーター)
進行・企画:徳江サダシ(グラフィックデザイナー)/ 管野奈津美(プロジェクトマネージャー)

第1回

「批評とは何か?2023年編」
日時:202335日(日) 13:00 – 15:00
講師:佐々木敦 (思考家・作家)

「批評」とは何かを考え、作品を批評するポイントや作品に対する自分の思考を深める方法などについて学びます。
※ろう通訳つき(ろう通訳とは、聴者通訳の手話をさらにろう者に伝わりやすい手話に通訳すること)

第2回

「ろう者が批評するということ」
日時:2023312日(日) 13:00 – 16:30
講師:佐藤譲二 (画家)

ろう者のテッド・エヴァンス監督の映画『彼について』(2018/イギリス/イギリス手話/英語/28分)を題材に、批評について学びます。ろう者監督の映画を同じ場で共有することから出発し、ろう者が批評することについて考えます。

第3回

日時:2023321日(火・祝) 13:00 – 15:00
ゲスト:飯山由貴(アーティスト)

飯山由貴監督作品『オールドロングステイ』(2020/日本/日本手話・日本語/170分)を視聴し、批評を実践します。その上で作品を制作したアーティストから解説いただきます。
※『オールドロングステイ』は第3回までに各自オンラインで視聴していただきます。

第4回

日時:2023326日(日) 13:00 – 15:00
講師:佐々木敦 (思考家・作家) / 佐藤譲二 (画家)

3回に続き、飯山由貴監督『オールドロングステイ』の批評を実践します。批評をブラッシュアップした後に佐々木敦氏と佐藤譲二氏からフィードバックをいただき、思考を言語化する力を高めます。


会場:トット文化館(〒141-0033 東京都品川区西品川2-2-16
参加費:無料
対象:高校生以上のろう​者・難聴者10名 (※定員に達した場合は抽選)

<参加条件>

  • ろう者・難聴者であること。
  • 2回に必ず参加できる方。(※全回参加者を優先とします)

<注意事項>

  • 手話で進行します。
  • 講師の都合により内容変更の可能性があります。ご了承の上お申込み下さい。
  • 意見や感想、批評を発表する手段は、手話とします。
  • 文字の情報保障はつきません。第1回で必要な方は事前にご相談ください。
  • 関東外に在住している方でご参加希望の方はご相談ください。
  • 聴者のご参加とご見学はお断りさせていただいています。

参加申込締切日2023219日(日)
参加ご希望のかたは、こちらの申込フォームからお申込みください。


ろう者と聴者のためのトークセッション(全2回)

ろう者と聴者が共に不可視の領域に踏み出し語り合うためのトークセッション。全て手話通訳とUDトーク(文字情報)がつきます。

モデレーター:田中みゆき(キュレーター)
進行・企画:管野奈津美(プロジェクトマネージャー)

第1回「伝統芸能とろう者の身体性」

日時:2023225日(土) 13:00 – 15:00
会場:トット文化館(〒141-0033 東京都品川区西品川2-2-16
登壇者:江副悟史(俳優) / 安田登(能楽師) / 米内山明宏(俳優/演出家/映画監督/手話弁士)
参加費:1,000
参加申込締切日:2023221日(火)
定員:30
※聴者枠は定員に達しました。ろう者・難聴者枠は引き続き受け付けております。

ろう演劇の第一人者である米内山明宏さん、長年手話狂言に取り組まれている江副悟史さん、能楽師で日本人の身体性を研究されている安田登さんが招かれ、引き継がれてきた伝統芸能と視覚言語である手話を融合させた手話狂言の取り組みを通して、日本人特有の身体性や古典の動作、ろう者と聴者の身体感覚の違いなどについて語り合い、不可視の領域に迫っていきます。

第2回「ろう者の身体と空間デザイン」

日時:2023325日(土) 17:00 – 19:00
会場:Zoom(オンライン)
登壇者:中川エリカ(建築家)/ 福島愛未(Frontrunners在学中)
参加費:1,000
参加申込締切日:2023321日(火)

ろう者のための空間デザイン・デフペースデザインを研究されている福島愛未さん、等身大の身体を起点に内と外の境界線を乗り越えた建築のあり方を模索されてきた建築家の中川エリカさんとともに、身体的思考から空間を創ることとは何か、そして聞こえない身体と空間の関係性を探っていきます。

参加ご希望のかたは、こちらの申込フォームからお申込みください。


インフォメーション

アートを通して考える4
手話で語るろう者のための批評ワークショップ、ろう者と聴者のためのトークセッション

主催:文化庁/障害者による文化芸術活動推進事業
制作:社会福祉法人トット基金
お問合せ:社会福祉法人トット基金WS担当(営業時間:平日9:00 – 17:00
TEL::03-3779-0233
FAX::03-3779-0206
E-mail : townfsl2020@gmail.com
ウェブサイト:https://www.tsa-deaf.com/

会場

[トット文化館] 日本、東京都品川区西品川2丁目2−16 トット文化館

トット文化館
日本、東京都品川区西品川2丁目2−16 トット文化館