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(カテゴリー)展覧会

(ニュースのタイトル)広島・鞆の津ミュージアムで『日曜の制作学』開催中

(更新日)2023年09月13日

(この記事について)

職業的な作家ではない8名のつくり手たちの生を支える趣味や余暇の営みから生まれた創作物を紹介。

本文

休日や空いた時間を利用して、趣味の活動に没頭する。あるいは、理想にぴったりの製品が見つからないので自分好みにDIYでつくってみたり、日曜画家となって絵筆を動かす。はたまた、とりこになったつくり手の作品を蒐集すべく、古書店や骨董市へ定期的に通う。そんなふうに、与えられた環境では満足できず、自分でも何かをやってみたという経験は誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

もちろん、私たち庶民という「無名」のつくり手が暮らしの中で生み出すそれらの小さな表現はプライベートなものであるがゆえ、他の誰かに知られる機会は多くありません。そもそも、広く発表することが念頭におかれていないものも少なくないでしょう。ほかならぬ自分自身の喜びにもっぱら仕える表現は、つくり手それぞれの人生を刻み込んだまま、あちこちで無数に眠っているというわけです。

絵を描く・工作をする・歌を唄う・音を奏でる・服を編む・物を集める・店に通う、などなど。本展はそのような、学校・仕事・家事・育児といった人生その時その時で軸となる営みの「外」で生まれた様々な表現をお伝えするものです。それらは、つくり手が自らの社会的役割から解き放たれる放課後や休日や合間や暇を費やして夢中となったこと、すなわち、文字通り〈日曜〉における創造の賜物。であると同時に、それなしでは得られないごく個人的な快楽と幸福を作者自身にもたらすという意味では、(他人のことはいざ知らず)心の底から安らげる時間としての〈日曜〉をつくることでもあるといえるのかもしれません。

私たちの生存をひそかに支える〈日曜〉の制作にふれる機会をつくること。それが本展のねらいのひとつです。何かと忙しいこの世の中でわずかでもたのしく生きのびていくためには、決して「不要不急」などではありえない、それ自体が生きることの中心を占めるような遊びや休息が必須なのではないでしょうか。

嶋 暎子
撮影:松尾 宇人 画像提供:東京都渋谷公園通りギャラリー

堀江日出男

奥村隆子

関サト子


出展作家

関サト子、嶋 暎子、奥村隆子、堀江日出男、堀尾 聡、寺坂直毅、コレノナ、市田 誠

市田 誠

寺坂直毅

堀尾 聡

コレノナ


関連イベント

日曜の音楽家たち
数の子ミュージックメイト × 田口史人

日程:2023年11月11日(土)
時間:午後4時から午後6時 ※開催日の営業は午後3時まで
料金:1,000円
定員:20名程度
会場:鞆の津ミュージアム館内
お申込み:要予約。info@abtm.jp宛にメールもしくは電話(084-970-5380)

これまでに無数の自主制作盤レコードを蒐集してきた田口史人さんと、卒業式の合唱などの私家版音源を「身内音楽」と名付けて蒐集を続ける数の子ミュージックメイトさんの両者をお招きし、職業的音楽家ではないつくり手が世に出したレコードを生で聴かせていただきながら、プライベートな営みや親密圏で生まれる音に刻まれた「ふつう」の人たちの創造力について、おふたりの対話をうかがいます。

生きのびるための趣味
寺坂直毅トークイベント

日時の詳細は決まりしだい、 鞆の津ミュージアムのウェブサイトにてお知らせします。

ラジオ・テレビの視聴をはじめ、 全国にあるデバートめぐりのほか、音楽番組の研究や番組内舞台装置のミニチュアによる再現など多彩な趣味をもち、これまで人生の様々な局面で趣味に救われてきたという放送作家で 本展出品者の寺坂直毅さんをお招きし、私たちの生を支える趣味という営みについてお話しいただきます。


インフォメーション

日曜の制作学

会期:2023年8月20日(日)から 12月30日(土)※ 9月16日(土)は休館
時間:午前10時から午後5時 
休館日:月・火(ただし祝祭日は開館)
会場:鞆の津ミュージアム(広島県福山市鞆町鞆271-1)
入館料:無料

主催:社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
協力:新井家の皆さま、嶋裕子、ボギー(ヨコチンレーベル)、NPO法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム)、ぬか つくるとこ、堀尾平安喜、つるけんたろう、一般社団法人 日本放送作家協会

お問い合わせ:鞆の津ミュージアム

会場

[鞆の津ミュージアム] 広島県福山市鞆町鞆 271-1

鞆の津ミュージアム
広島県福山市鞆町鞆 271-1