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【写真】窓ガラスの裏側で、2人が一緒にガラスに何かを張り付けている様子

(写真について)撮影:河合秀尚

(カテゴリー)イベント

(ニュースのタイトル)“福祉×伝統工芸の可能性”を探る学びの場「ニュートラの学校」

(更新日)2022年10月18日

(この記事について)

福祉と伝統のものづくりを結びなおす学習プログラムがはじまります。

本文

ニュートラの学校

福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方を実践するプロジェクト「NEW TRADITIONAL」(以下、ニュートラ)。

日本の福祉の現場では、これまで陶芸や和紙、染織、木工など、工芸の文化が根づき、さまざまなものづくりに取り組んできました。
一方、生活や価値観の多様化や自然環境もふくめた社会の大きな変化のなかで、今までのものづくりを見直す時期にきています。


価値のあるものづくりとはなにか、そもそも価値とはどういうことか、生活を豊かにするようなものはどんなものか、伝統のものづくりを今の生活にいかすことができるか、手応えを感じることができる仕事とはどのようなものか。
ニュートラの学校では、あらためて、自分たちがつくりたいもの、届けたいもの、伝えたいことを考え、福祉のものづくりの価値を高めていくために、学び合う場が提供されます。

PROGRAM

プログラムA、プログラムB2つのコース。
全部で10の講演が用意され、それぞれに申込みが可能です。
会場受講とオンライン受講が選択できます。

プログラムA「福祉の課題から考える」コース

1部:13:30~15:30 「会場受講+オンライン」レクチャー+ディスカッション
2部:15:45~17:00 「会場受講のみ」ワークショップ形式
会場:Good Job!センター香芝(奈良県香芝市下田西2丁目8-1)
   ※プログラムAすべては同一会場、時間です。

A1 素材へのアプローチ
10月22日(土)

講師:木下浩佑(MTRL / FabCafe Kyoto マーケティング&プロデュース)、藤井克英(Good Job!センター香芝 企画製造ディレクター)

地域にある素材を知り、足元の文化や資源を見直し、製品につなげる方法や、ものをつくる上で今必要とされる環境への配慮や新しい素材から生まれるものづくりの新たな可能性も学びます。

A2 販路の開拓
10月23日(日)

講師:前川雄一、前川亜希子(HUMORABO ユーモラボ

デザインから販売までをディレクションする再生紙の手漉き和紙「NOZOMI PAPER®」の事例を通し、使われ方を考え、使ってもらいたい人をつくるものづくりと販路の開拓を学びます。

A3 価値の伝えかた
11月12日(土)

講師:多田智美(編集者、株式会社MUESUM代表、株式会社どく社共同代表)、高橋利明(建築家、うだつ上がる店主)

伝えることや発信することの意味、伝えるための媒体や機会をどのようにつくっていくかを編集者の多田さん、徳島にて「複合文化市庭 うだつ上がる」を運営する高橋さんと考えます。

A4 デザイナーのかかわり
11月13日(日)

講師:高橋孝治(デザイナー)、川﨑富美(デザイナー)

愛知県の常滑焼、鳥取県の因州和紙など、産地での伝統のものづくりと福祉施設をつなぐお二人から福祉施設の何をいかし、どのように取り組んできたかをお聞きします。福祉施設の人、材料、道具、資金、工程、仕組みなどをひもとき、それぞれをいかしあうものづくりを考えます。

A5 労働と対価
12月10日(土)

講師:石丸徹郎(株式会社フォーオールプロダクト(ミナトマチファクトリー)代表取締役)、高野賢二(NPO法人La Mano クラフト工房La Mano施設長)

福祉の現場では「工賃向上」というキーワードもきかれますが、一体いくら稼ぐことができたら幸せなのでしょうか。また販売価格としても労働の対価としても適正な価格はどのように決めていったらいいのでしょうか。質の高い商品を発信する2つの施設の事例からお金についてあらためて考えます。

【写真】地面に人差し指を立てて、地面の土の感触を確かめている様子

撮影:衣笠名津美

【写真】ハンマーで木材の小口を叩いている

撮影:西岡潔

プログラムB「これからの伝統を考える」コース

1部:90分「会場受講+オンライン」レクチャー+ディスカッション
2部:30分「会場受講のみ」交流会
   ※プログラムBは講演ごとに、会場、日時が異なります。


B1
 フィールドワークとデザイン

日時:114日(金)19:0020:30
会場:(PLACE by method[東京都]
講師:吉田勝信(デザイナー)

山形を拠点とする吉田さんは、山や森をフィールドに、その土地がもつ魅力に目をむけ、そこにある価値を自分自身の手でものに反映させています。生活や仕事、風習などを分断せずものをつくること、多様な人が関わることを前提としたものをつくる方法を学びます。

B2 ものを買う動機
日時:115日(土)19:0020:30
会場:(PLACE by method[東京都]
講師:山田遊(株式会社メソッド代表取締役)

国立新美術館をはじめとしたミュージアムショップなどの企画、「燕三条 工場の祭典」といった産地を振興するイベントなどの企画などを行う山田さんから、ものをつくる、売る、伝えるブランディングを学びます。

B3 ネイティブの可能性
日時:1216日(金)18:0019:30
会場:京都伝統産業ミュージアム[京都市]
講師:白水高広(株式会社うなぎの寝床代表取締役)

土地に根付いてうまれてきたものを流通させ、交流の機会をつくり、風景をつなぐ地域文化商社「うなぎの寝床」。地域を循環させるネイティブスケープの意味、可能性を考えます。

B4 福祉と玩具
日時:1217日(土)18:0019:30
会場:京都伝統産業ミュージアム[京都市]
講師:軸原ヨウスケ(デザイナー、COCHAE/ドンタク玩具社)

私たちの生活に長く受け継がれ、愛でられてきたもの。軸原さんはそうしたものを発掘し、今に伝えるプロダクトをつくっています。郷土玩具や民藝の周辺にあるものたちと、福祉のものづくりの共通性やこれからのかかわりについて考えます。

B5 循環・再生と伝統
日時:1220日(火)18:0019:30 

会場:京都伝統産業ミュージアム[京都市]
講師:本間智希(建築史家、北山舎代表)、矢津吉隆(美術家・kumagusuku代表、副産物産店共同代表)

京都北山の文化遺産を保全し、資源循環を目指す北山舎、アーティストのアトリエからでる不要品や廃材を副産物とよび、そこから新たな価値を与える副産物産店。それぞれの活動をすすめる本間さん、矢津さんとともに、ものや地域の循環と未来のものづくりを考えます。


インフォメーション

受講料(A,Bコース共通)
会場受講:各回25人/受講料2,000円(うち学生5人/受講料500円)
オンライン:受講料1,000円(学生無料)

申し込み方法
■Peatixからのお申込み
Peatixプログラム一覧よりお申込み下さい。プログラムの詳細もご覧頂けます。

■WEBフォームからのお申込み
このURLから申込者情報をご入力のうえ受講料をお振込みください。振込手数料はご負担願います。振込用紙の受領書をもって領収書にかえさせていただきます。通信欄に「振込内容(内訳)」をご記入ください。申込み者様のお名前でお振込みください。法人名や他のお名前ですとお振込みが確認できない場合があります。

銀行振込み

南都銀行 西ノ京支店(普通)2078235
または、ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店(当座)0007812名義:一般財団法人たんぽぽの家
*通信欄に「ニュートラの学校受講料」とお書き添えください。
郵便払込み01080−6−7812
加入者名:一般財団法人たんぽぽの家
*通信欄に「ニュートラの学校受講料」とお書き添えください。

■メールまたはFAXからのお申込み
メールまたはFAXでお申込みの場合には、下記お問い合わせ先にご連絡ください。

お問合せ先

630-8044 奈良市六条西3-25-4
一般財団法人たんぽぽの家
Tel:0742-43-7055 Fax:0742-49-5501
E-mail:nt@popo.or.jp

申込締切
各回の開催前日12:00までにお申し込みください。
*ただし会場受講については先着順で定員になり次第締め切ります。

主催:文化庁、(一財)たんぽぽの家
協力:Good Job!センター香芝
文化庁委託事業「令和4年度障害者等による文化芸術活動推進事業」