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アート・文化・人を通じて、ダイバーシティ(多様性)の意義と価値を伝える記事を発信しています
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水島七恵の記事一覧
“障害がありながらがんばっています”。ではなく、ちょっとおもしろい、ちょっと気が抜けるようなエピソードに溢れた作品を、より魅力的な形で社会に届けたい。〈リトルアトリエスイッチ〉の活動が少しずつ周囲の…
「よかったら描きますよ」。そう言いながら下描きなしでするすると。ペンを走らせやがて立ち現れたのは、とても愛らしい想像上のキャラクターだった。
「さとちゃん、そろそろ終わりにしようか」。姫野さんが愛用の竹ペンを置くときは、通っている絵画教室の先生の集中力が切れたときだ。
あえて計画をせず、そのとき、その瞬間のグルーヴを大切にする。〈ふくろうの森ビル〉は、ビル1Fの〈ジェラテリアふくろう〉を入り口にしながら、誰もが自由に振る舞い、様々な価値観と出合う場所として機能して…
フィリベール監督、11年ぶりとなる待望の日本公開作は、『人生、ただいま修行中』。パリ郊外にある看護学校を舞台に、出自も年齢も宗教も違う生徒40人が繰り広げる群像劇は、過酷な看護師の現場を浮き彫りにし…
周囲がどれだけ賑やかでも、いつものソファに腰掛けて、編み物やドローイングに勤しむこと。自分が完成だと思うまで。
生成りの紙に墨一色で書かれたドットのような線は、とても正直で、とにかく線が生きていた。そのみずみずしい線との出合いをきっかけに始まった、鹿児島にある知的障害者支援施設〈しょうぶ学園〉と皆川さんとのも…
作っているその動機はわからない。けれど作っているときは本当に満たされた表情をしていて、完成した後は一切の執着がないというその姿は、どこまでもマイペースで、どこまでも繊細に見えた。
「子どもに絵を教えて欲しい」。ある日、ダウン症児の母親から相談を受けた画家の佐藤肇さん、敬子さん夫妻は、自分たちが運営しているアトリエを開放した。それから約30年。〈アトリエ・エレマン・プレザン〉は…
レティシア・カートンはある日、友人のヴァンサンを突然亡くした。レティシアに、手話という言語の豊かさと、ろう者の見ている世界を教えてくれたヴァンサン。親愛なる友人の死に深い喪失感を覚えつつも、やがてレ…
在るがままに踊る姿は、どこまでもキレている。1人の舞踊家も魅了する彼女のダンスは、周りの人の心も躍動させていた。
朝5時、起床。まずは砂糖をたっぷりと入れた甘いコーヒーを一杯飲んで気分を上げたら、準備完了。今日も古谷さんは粛々と絵を描く。
障害のある人たちのアートを、“エイブル・アート=可能性の芸術”という新しい視座で捉え直し、社会に新しい芸術観や価値観を与えた〈たんぽぽの家〉。その象徴でもある〈たんぽぽの家 アートセンターHANA〉…
日頃からアートに傾倒し、NHK『日曜美術館』の司会も務める俳優の井浦新さんが主演を務めた映画『光』。25年前に起きた殺人事件の秘密をめぐり、翻弄(ほんろう)される人間を描いた本作には、岡本太郎のオブ…
解剖学者・布施英利さんと現代美術作家・ミヤギフトシさんが初対面。現在開催中のミヤギさんの個展を入り口にして、アートの本質に迫った。
近ごろ頻繁に飛び交うようになった“ダイバーシティ”、その本質とは何なのだろう? マツコ・デラックスさんと、日本財団会長・笹川陽平が語り合う。
今から約50年前、ある日本画家の情熱がひとつの福祉施設の営みを変えた。そこで生まれた作品たちが、私たちに多くのことを語りかけてくれる。
声を出したり、歩き回ったり。皆が自由きままに創作活動を行う〈やまなみ工房〉のアトリエの片隅に、ひとり粛々と絵を描き続ける人、森雅樹さんがいた。
やりたいことをやりたいように、一人の利用者が絵を描いているときに見せた笑顔がきっかけとなって、アート活動はやまなみ工房の日常の一部となった。
1本の割り箸と墨汁、真っ白な画用紙。そして好きな音楽が鳴っている自分だけの空間。岡元俊雄さんの創作の日々は、とてもシンプルだ。